<オープン戦:阪神0-1オリックス>◇26日◇安芸

 オリックス駿太外野手(17=前橋商)がオープン戦デビューで相手チーム阪神の総帥をうならせた。2番右翼で先発。注目の「ドラ1」は敵地で3打数1安打1得点1盗塁と暴れ、なんと阪神坂井信也オーナー(63=電鉄本社社長)からお褒めの言葉をいただいた。

 「すごいね。高卒のルーキーと思えんというか、三塁線に狙って打つのがすごいね。小嶋君も力ある球だったけど、相手も新人のいい打者が素晴らしい」

 4回に小嶋の内寄り直球を三塁線に流し打って二塁打にすると、後藤の中飛でタッチアップ。T-岡田の二ゴロの間にホームを駆け抜け、これが決勝点となった。

 四球を選んだ8回は二盗、守っても1回に新井の右中間への飛球をジャンピング捕球とビジターの雰囲気も何のそのだった。

 「紅白戦や練習試合とかで少しずつ慣れてきた。応援が入っているけど、やることは一緒。会心というわけではないけど運がいいです」

 紅白戦と練習試合で結果を出し、首脳陣は当初の計画を変更して1軍で起用している。岡田監督の評価は高いままだった。

 「練習試合もオープン戦も一緒やろ、あいつには。ずっといい結果やん。前も言うたけど(2軍に)帰そう思うたけど帰す理由がない。結果にしろ、内容にしろ。四球選べる、盗塁できる。それだけはしょうがないやん」

 28日は新人研修、3月1日は卒業式でチームを離れ、翌日以降の“行き先”は今のところ未定だ。結果を残し続ける駿太が今日27日の阪神戦(春野)で開幕1軍生き残り切符をつかむ。

 [2011年2月27日11時53分

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