<オープン戦:中日5-3オリックス>◇5日◇ナゴヤドーム

 先発テストの第1関門を突破だ。中日の2年目左腕岡田俊哉投手(19)がオリックス戦で4回1失点と結果を出した。

 3回から登板し、最初は緊張からか制球が定まらなかった。2四球でピンチを招き、正捕手・谷繁から目の覚めるゲキをもらった。「打たれるのはいい。とにかく若々しくこい」。ここは売り出し中のオリックス駿太から見逃し三振を奪って切り抜けた。2イニング目から本来の大胆でテンポのいい投球を取り戻した。T-岡田との同姓対決も2打数無安打で制した。

 「最初は緊張して力みすぎました。2イニング目からも結果だけ見たら、そこそこと思われるかもしれないけど、自分の中で納得するボールがなかった」。

 5回には直球があまくなったところを打たれ1点を失った。いい当たりが野手の正面をつく場面が目立った。本人は「結果オーライ」と強調したが、本拠地初マウンドで結果を出した意味は小さくない。チェン、山本昌が出遅れる中、先発左腕候補の1人となった。次回登板の機会を与えられる可能性もありそうだ。

 「次にもし、投げられたら頑張ります」。若き左腕が、チャンスの糸にしがみついた。【鈴木忠平】