<オープン戦:中日6-7オリックス>◇6日◇ナゴヤドーム

 オレを忘れるな!

 中日平田良介外野手(22)がオリックス戦の8回、代打で豪快な1発を放った。左腕古川から左翼へ特大130メートルの同点3ラン。かつて高校時代に辻内(巨人)鶴(阪神)らとともに「浪速の四天王」と呼ばれ、ライバルだったT-岡田の眼前で意地を見せた。

 平田

 まっすぐ狙いだったが、チェンジアップに体が反応してくれました。

 中日の外野陣は左翼和田は不動。右翼にグスマンが入るのもほぼ決定的とみられる。残り「1枠」のセンターを大島、藤井らで争うことになる。

 平田

 当然スタメンを狙って行きます。僕が生き残るためにはバッティングが一番のアピールポイント。キャンプでずっと1軍でいられたのも大きな自信になっている。

 昨年は、ルーキー大島、2年目野本とのレギュラー争いに敗れ、ほぼ2軍ですごした。1軍での出場はわずか6試合(12打数1安打)。オフには背番号「8」をくしくも大島に奪われ、今季から「40」を背負うことになった。

 平田

 去年は本当に悔しかった。自分にも腹が立っていた。今年はこのまま1軍にずっといたい。

 頑張らなければならない理由はいくらでもある。昨年12月22日に誕生した長男・琉輝也君の成長が何よりの励みになっている。キャンプから戻ってきたら表情も豊かに、笑うようになっていたと言う。愛息のためにもパパは負けられない!

 T-岡田が昨季ブレークしたように、今年は自分が開花する。

 

 

 【坂祐三】