<慈善試合:中日6-3巨人>◇3日◇ナゴヤドーム

 中日和田一浩外野手(38)が、代名詞でもあるフルスイングから力強い打球を左翼席に運んだ。1回裏2死二塁。いきなり2点を追う展開で、頼れる4番が同点2ランだ。

 「チェンジアップを、ジャストミートできました」。

 巨人先発グライシンガーの123キロを、ドンピシャのタイミングでとらえた。待望の今季本拠地1号弾。昨季の巨人戦は3割9分5厘と高打率をマークし、7本塁打を放っている。

 「お互いにけん制し合っているから、あまり参考にはならない」。

 そうは言っても、優勝を争うライバルを今季も“お得意様”にしそうなインパクトを残した。

 2月の沖縄キャンプから落合監督と二人三脚で、フォームをスクエア(平行)にするなど、打撃改造に取り組んでいる。オープン戦も含め2本目の本塁打で、即“3冠打法”完成というほど、簡単なものではない。ただ、少しずつ進歩はしているようだ。

 「直さなきゃいけない部分が出てきた。これからだと思う」。

 刻々と近づく開幕への準備は整いつつある。