新スライダーで、４年連続２００Ｋに手応えダ！
ソフトバンク杉内俊哉投手（３０）が９日、開幕へ向けて万全の仕上がりを見せた。福岡ヤフードームでの全体練習でシート打撃に登板。打者１５人と対戦し２安打、７奪三振に抑えた。今季から曲がりの大小でスライダーを投げ分けているが、開幕を目前に控えて新たな武器の完成度に確信をつかんだ。
杉内
スライダーがかなりよくなったんで、今年は多く使える。去年まで真っすぐとチェンジアップにかなり頼り過ぎてたんで。１／２が１／３、１／４になれば抑えられる可能性も高くなる。
５９球中２０球近くスライダーを投じ、３巡目にはすべてスライダーで空振り三振を奪った。前半はマスクをかぶり、後半は１打席対戦した細川もエースの仕上がり具合に舌を巻いた。
細川
エグかった。スライダーも速いのと、すごく曲がるのがある。打席でもびっくりしたけど、リードする立場なのでバリエーションが増えるのはいい。
これまでは、直球と同じ鋭い腕の振りで投じるチェンジアップを主な決め球として三振を奪ってきた。昨季までは３年連続２００奪三振以上をマーク。今季は投球フォームを縦振りにし手首の角度を変えたことで、スライダーの曲がりが大きくなった。従来の速いスライダーとともに、三振を奪う武器にするつもりだ。
杉内
もともとはスライダーと真っすぐのピッチャーなんで。
４年連続の２００奪三振超えとなれば５８～６０年の杉浦（南海）を抜き、球団史上初となる。今季初登板予定は１５日の西武戦。エース杉内が万全の状態で、１１年シーズンの幕を開ける。【倉成孝史】
