日本ハムドラフト１位斎藤佑樹投手（２２）が、１７日開幕のセ・パ交流戦でも先発ローテーション入りすることが濃厚になった。プロデビューから３戦負けなしの２勝をマークした。梨田監督ら首脳陣は結果、内容ともに評価。変則日程で先発投手が少なくて回る交流戦期間でも、先発起用が決定的な状況になった。

　６回３失点とまずまずの内容だった西武戦から一夜明けたこの日。オリックス戦で大阪へと向かった梨田監督は新千歳空港で、佑ちゃんへの高まる信頼を口にした。巧みな投球術について聞かれ「それ（高評価）はずっと言い続けていることやから」と、当面、不動の先発の一員であることを示唆した。

　日本ハム先発陣は開幕からダルビッシュらを含めた５人を固定。斎藤は、その１人だ。現状では５番手争いのライバル候補がおらず、そのまま交流戦でも先発の一員として計算されている。また、特徴をつかみにくい持ち味も、追い風になる。球種選択、ストライクゾーンの使い方、間（ま）の取り方…など引き出しが多く、打者や場面で、さまざまなスタイルでかわせる。対戦カードの少ない交流戦では、より効果を発揮する可能性が高い。

　わずか３試合でも「不敗神話」を継続する佑ちゃん。６回１１２球を要した西武戦を「球数が多くなったのが反省。リリーフの負担を軽くしたい」と戒め、次なるステップを見据えた。自力で勝ち取った交流戦へのパスポートを手に、飛躍の１年目を突き進む。