阪神能見篤史投手(31)が、巨人戦8連勝の球団タイ記録で骨折の記憶とさよならする。今日3日巨人戦での先発を前に甲子園で調整。5月2日はちょうど1年前の巨人戦で右足甲を骨折した日。「足がうずくんですよ。右足が。気にならないと思っていたけど、なんかうずくので、あ、ちょうど1年やと。すごいな、体って」と口にした。

 患部は完治し投球に支障はないが、節目の日に体の感覚としてわき上がった。

 骨折の記憶をあらためて思い出して臨む伝統の一戦。勝てば、79年小林繁らが記録した巨人戦8連勝の球団記録に並ぶ。4月19日の対戦では7者連続三振を奪ったが、白星はおあずけとなった。連勝について「気にしていないです。チームが勝つようにいい形でつなげたい」。当代一のGキラーが、骨折の記録を振り払う記念星をつかみとる。