ダメなら批判されるのがレギュラーの責任!

 阪神城島健司捕手(34)が、今日28日に行われる楽天戦(Kスタ宮城)へのスタメン強行出場を宣言し、ファンの批判を受け止める悲壮な決意を語った。26日のロッテ戦(甲子園)を腰の張りで欠場し、チームはリーグと交流戦のダブル最下位に転落。責任感を胸に、フル回転する。

 ジョーが苦境に立ち上がる。今季ワーストの借金7、リーグ&交流戦最下位、そして、故障者続き-。負の連鎖から抜けきれない中、城島の出場の可否は大勢に大きく影響する。周囲の不安を、ジョーク交じりに一気に吹き飛ばした。

 城島

 出ます。出ます。もともとどこも悪くないし。(きのう休んだのは)戦略と言ってるじゃないですか。常川さん(トレーナー)はときどきウソつくんですよね。

 チームに激震が走ったのは26日。城島が、ロッテ戦の試合前に腰の張りを訴えた。2軍で練習中の、小宮山が緊急昇格されるドタバタぶり。そのまま欠場した。昨年11月に左膝を手術した影響で、積極的休養をとることはあったが、それ以外では異例の事態だった。

 城島

 チームが苦しいときに試合に出て、(負ければ)批判を受けるのがレギュラーの責任です。こんなときに持ち場を離れることになったのが一番恥ずかしい。こんな状態のときにポッと出てプレーするのは難しいだろうし。レギュラーが責任をかぶるということです。

 昨年11月に左膝を手術した際、当初の見込みでは全治6カ月だった。驚異的な回復で4月12日の開幕戦に間に合わせた。「グラウンドに立つことが、レギュラーの責任」というポリシーが、苦しいリハビリを支えていた。

 この日も、午前中に甲子園で治療を行った模様。午後に空路、仙台に移動した。予定されていた、宮城・岩沼市への被災者訪問を急きょキャンセル。プロとして、グラウンド上のプレーできる状態にすることを優先した。最終決定は首脳陣の判断に委ねられるが、すでに臨戦態勢。持ち前の豪快さで、暗雲立ちこめるムードを吹き飛ばす。