日本ハムが24日から再開するリーグ戦に、最強ローテで挑む。最初のカードとなる首位ソフトバンクとの3連戦(福岡ヤフードーム)で、ダルビッシュ有投手(24)と、昨季ソフトバンク戦5勝0敗の武田勝投手(32)の左右エースを投入。カード勝ち越しはもちろん、交流戦の残り試合次第ではあるが、5月16日以来の首位返り咲きを狙う。

 完全固定の方針だ。開幕から週の半ば(火、水曜)に先発してきたダルビッシュを、リーグ戦再開初戦の24日(金曜)にぶつける。次回登板予定は15日阪神戦(甲子園)で、その後、18日からの広島2連戦が仮に雨天順延になっても、24日は不動。中8日で、首位たたきの先陣に任せる。

 チームは10日、今季初めてシーズン中に札幌ドームで若手主体の指名練習を行った。4連勝と波に乗り、明るい雰囲気のチームとは対照的に、梨田監督の表情には厳しさもうかがえる。ここまでの交流戦で2位と好調だが、その上を行くソフトバンク。現在3ゲーム差で追うが、一向に追いつくことができないでいる。

 梨田監督は「よそのことは今はどうしようもない。自分たちの出来ることをやるしかない」と気を引き締める。「交流戦が終われば、また(ソフトバンクと)戦えるんだから」。最初に訪れるチャンスを逃すわけにはいかない。たまったフラストレーションは、防御率1点台前半の2枚看板をそろってぶつける直接対決で晴らすしかない。【中島宙恵】