<ソフトバンク2-6ロッテ>◇9日◇福岡ヤフードーム

 ソフトバンクが苦手のロッテ成瀬善久投手(25)に嫌~な黒星を喫した。7回に3連打で2点を奪ったが、本拠地福岡ヤフードームに限っては、成瀬に連敗。昨秋クライマックスシリーズでも本拠で2敗した苦手サウスポーに敗れ、2位日本ハムと2・5ゲーム差に詰まった。

 秋山幸二監督(49)

 成瀬は、ここ投げやすいのかな。そういう投球をするよね。アイツの持っているものの中でベストを出せば、打ちにくい。

 成瀬は直球が走り、好調だったのは間違いない。さらにマウンドが合うのか、成瀬には本拠でひねられ続けている。7月15日には敵地QVCマリンで、7回途中まで6点を奪ってKOした。その前の7月8日は本拠で完封負けを喫した。

 3回2死三塁で本多雄一内野手(26)の一、二塁間を抜けそうな打球を井口の好守に阻まれた。内川聖一外野手(29)は2度強い打球を放ったが、いずれも正面に飛び4打数無安打。ここ5試合で21打数2安打だが、野手の正面に打球が飛ぶアンラッキーが目につく。

 秋山監督

 内川の形はいい。正面を突くことが多い。いい打球は飛んでいる。

 元気がでない打線のテコ入れへ、準備は進んでいる。12日からの日本ハム3連戦で、大砲カブレラの1軍復帰が内定。4戦連続欠場となった主将小久保も、この日は代打スタンバイ。今日10日、先発に復帰する。

 まずは一夜で貯金30の大台に復活し、後味悪い敗戦を忘れさってみせる。【松井周治】