<オリックス0-3ソフトバンク>◇21日◇京セラドーム大阪

 ソフトバンク本多雄一内野手(26)が2年連続50盗塁の快挙を達成した。4回だった。左前安打で出塁すると、次打者内川への初球に走った。完全にオリックス寺原のモーションを盗んだ。捕手鈴木が二塁送球できないほどの好スタートで、二盗成功。昨年59盗塁したスピードスターが、今季も50の大台へと乗せてみせた。

 本多

 50は意識していた。まずは50と。(2年連続の大台に)続けないと意味がない。1年で終わってはいけないと思っていた。

 2年連続の大台突破は、球団4人目だ。南海森下が54~56年に3年連続50オーバーして以来、半世紀も達成できていなかった。通算303盗塁の秋山監督が「本多もスタートもいいが、スライディングのスピードも落ちない」と評するように技術を磨き続け、盗塁数を伸ばしてきた。

 本多

 次は60を目指します。

 9回は51盗塁目を決めた。チーム盗塁数も今季148となり、福岡移転後最多(10年148)に並んだ。リーグ連覇へ、本多が先頭を走り続ける。【松井周治】