<横浜3-3中日>◇18日◇横浜

 中日落合博満監督(57)が、球団初のセ・リーグ連覇を成し遂げた。ヤクルトをかわして首位に立ち、優勝マジック1で迎えた18日の横浜戦に引き分けて優勝を決めた。

 40歳の谷繁元信捕手(40)がガキ大将のような笑顔で笑った。球場から出る際には「やったぜ!」と力強いガッツポーズまでした。落合監督が「一番いなくなったら困る選手」と言い切るベテランが、勝利への執念を体現し続けた。投手を叱咤(しった)激励。12球団最強ともいわれる投手陣を引っ張った。

 指揮官の言葉はデータが証明している。谷繁がスタメンマスクをかぶった81試合は勝率6割4分5厘。そうでない61試合は同4割4分6厘。谷繁なくして、落合中日の優勝なし-。そう言い切ってもいい貢献度だった。

 和田、森野が不振を極め8月以降は5番も打った。9月にはプロ23年目で自己最長となる10試合連続打点もマーク。5月に左膝を痛め約2カ月離脱したが「(ケガが癒え)スタメンに戻ったときに、よし、ここから絶対逆転するぞと自分にプレッシャーをかけた」と糧にした。そんな重圧からも解放され、笑顔が弾けた。