オリックス岡田彰布監督(53)が13日、巨人の内紛にもの申した。日本シリーズ開催中にスポーツ紙の1面をジャックした内輪もめ。「シリーズが1面になかったん初めてちゃうか。これ1日、2日で解決なんてせえへんし、えらい迷惑やな、日本シリーズ」。プロ野球最高の舞台に水を差す形になった泥仕合をちくり。サッカーのW杯アジア予選の日本対タジキスタン戦があった内紛勃発当日も「これ、サッカー関係者が怒りよるよ」とサッカー界へのとばっちりをボヤいていた。

 原監督の心中も思った。年齢は向こうが1つ下ながら早大と東海大のライバルとして競い合い、長く親交がある。巨人渡辺会長が暴露した助監督としての江川卓氏招聘(しょうへい)案については「助監督いうことは次、監督いうことやろ。ヘッドコーチでというのとまたニュアンスが変わってくる。岡崎、えらいとばっちりやな」と岡崎ヘッドコーチにも同情した。

 もともと球界だけでなく世間に幅広い関心を持ち、問題意識も高く、批判を恐れずストレートに意見するタイプ。他球団のこととはいえ、日本シリーズ中のお家騒動に意見せずにはいられなかった。【押谷謙爾】