金丸で~す、庄司で~す、「キャンプ・グランプリ」で~す。

 広島は22日、日南秋季キャンプを終了した。若手の底上げが重要テーマで8試合の紅白戦を実施。野村謙二郎監督(45)による来春1軍キャンプ切符をかけた極秘の「抜き打ちテスト」で金丸将也投手(24)と庄司隼人内野手(20)が選ばれた。

 エッ、1軍切符争奪戦だったの!?

 指揮官は「選手には伝えていなかったけど一番ヒットを打った野手と頑張った投手は沖縄キャンプスタート。僕のなかでは結果を出した選手は沖縄スタートと決めていた」と明かした。この日、練習前の円陣で全ナインの前で金丸と庄司を名指しし、来年2月の沖縄1軍キャンプ参加を伝えた。

 紅白戦で最高成績を収めた野手、投手に1人ずつキャンプの参加権を与えるもの。金丸はキャンプから横手投げに挑戦し、4戦で8回1失点。投手陣で唯一、3戦連続で無失点だ。「ビックリしました…。何かキッカケをつかみたいキャンプ。充実しました」。庄司は18打数8安打。打率4割4分4厘は1軍レギュラークラスの丸や赤松を制して首位打者だ。「うれしいけど安心せず、自分を見つめ直してオフも頑張らないと」と気持を新たにしていた。【酒井俊作】

 ◆庄司隼人(しょうじ・はやと)1991年(平3)6月21日、静岡県生まれ。常葉学園橘では3年時に夏の甲子園に出場。投手として完封勝利を収めるなど抜群の運動センスを誇る。09年ドラフト4位で広島に入団。2年目の今季は2軍戦93試合に出場して打率2割3分5厘。175センチ、70キロ。右投げ左打ち。

 ◆金丸将也(かねまる・まさや)1987年(昭62)3月19日、宮崎県生まれ。佐土原高で甲子園出場。中部大、東海理化をへて昨秋ドラフト4位で入団。最速150キロの直球が売りで今季は2軍戦10試合登板で1勝1敗、防御率8・22に終わった。187センチ、90キロ。左投げ左打ち。