阪急、近鉄などで監督を務めた西本幸雄(にしもと・ゆきお)氏が25日に心不全のため91歳で死去したことを受け、巨人長嶋茂雄終身名誉監督(75)が26日、同氏の死を悼んだ。日本シリーズで5度対決した立大の大先輩について「まさに名将にふさわしい方でした」と振り返った。西本氏は監督20年で日本シリーズに8度の進出も、1度も勝てず「悲運の闘将」とも呼ばれた。この日は教え子の福本豊氏(64=野球評論家)らが自宅を弔問に訪れた。
長嶋氏にとって、西本氏は立大の大先輩であり、宿敵阪急の敵将であり、そして尊敬する野球人であった。その西本氏の逝去を、長嶋氏は悼んだ。
長嶋氏
V9時代、わが巨人軍は、西本監督率いる阪急ブレーブスと5度にわたり対戦し、数々の名勝負を生み出しました。攻守のバランスの取れた非常に強いチームでした。3球団で20年間監督を務め、その熱い情熱で常勝軍団を作り上げて計8回もリーグ優勝を果たした。まさに名将という名にふさわしい方でした。
67~69年、71~72年の名勝負。長嶋氏は縦横無尽の活躍で西本氏の前に立ちはだかった。67年のシリーズでは打率、打点でチーム最高成績を残し、MVP級の働きを見せた。69年は4本塁打で文句なしのMVP。71年は1勝1敗で迎えた第3戦で王が山田から球史に残るサヨナラ3ランを放ち、シリーズの流れを変えた。その直前、2死一塁からボテボテの当たりながらセンター前へ運び、王につないだのは長嶋氏だった。5度の対戦で、1度も西本氏に日本一の座を明け渡すことはなかった。
だがグラウンドで相対していないときは、よきアドバイザーだった。長嶋氏は通算1384勝の名将から、何度も貴重な助言を受けた。
長嶋氏
大学の先輩でもあり、いろいろな場面でアドバイスもいただきました。ご冥福をお祈り申し上げます。
巨人から発表された談話からは、大先輩をしのぶ心情がにじみ出ていた。




