「スカパー!ドラマティック・サヨナラ賞」の表彰式と懇親会が6日、都内のホテルで行われ、受賞者である巨人長野久義外野手(27)とソフトバンクの松田宣浩内野手(28)が出席した。1年目に新人王、2年目に首位打者を獲得した長野は、3年目の来季こそプロ入り初の優勝をすると宣言した。

 「27歳の誓い」は、来季の優勝だった。長野はこの日が27回目の誕生日で、受賞のあいさつでは「誕生日に、素晴らしいプレゼントをいただきました」と喜んだ。その上で、どんな1年にしたいかと聞かれると「去年、今年と優勝できていない。何とか優勝して、みんなでビールかけがしたい」ときっぱり。数々の個人賞を受賞しても満足はしていない。自らに優勝という使命を節目の日にあらためて課し、「来年もファンの心に残るような本塁打やプレーをしたい」と、さらなる活躍を力強く誓った。

 パ・リーグ受賞者の松田は4月17日の西武戦(ヤフー)で同点で迎えた9回裏2死からサヨナラ本塁打をマーク。今季導入された「3時間半を超えて次の延長回に入らない」というルールによる引き分け寸前で、貴重な1発となった。「ふだんはサヨナラの場面とか弱い方なんで、強い気持ちで打席に立ちました。今シーズン一番うれしかった」と振り返った。賞金200万円の使い道については「こういう賞は初めてなのでピンとこない」と笑顔で話した。