プロ野球の実行委員会が24日、都内のNPB事務局で行われ、今季も「3時間半ルール」を継続することを決めた。今年も厳しい電力事情が予想されるため、節電対策について協議。昨季の「試合開始から3時間30分を超えた場合は新たな延長イニングに入らない」という特別ルールを、2年連続で採用することを決定した。

 昨年は東日本大震災の影響で東京電力と東北電力管内で電力が不足。ナイター自粛や自家発電など各球団が節電に取り組んだ。震災後に相次いだ原発停止により、今年はその影響が西日本にも及ぶ可能性が高い。楽天井上オーナー代行は「厳しい電力事情が、今年は関西や九州など全国規模に広がることを想定している」と、時間制限ルールを継続する理由を説明した。中日佐藤球団代表も「具体的な節電対策については、これから話し合っていくことになる」と、話した。

 このルールが採用された昨季は決着のつかない試合が激増。12球団のうち半分の6球団が2ケタの引き分けを記録した。今季も試合時間を逆算したベンチワークが重要になりそうだ。

 ◆セ、パ理事会および実行委員会のその他の承認事項

 (1)3月10日に行われる震災復興支援試合の日本代表メンバーが内定。詳細は26日に発表(2)8月の「第5回女子野球ワールドカップ」に出場する日本代表の強化費として日本女子野球協会に600万円を援助(3)新規加盟したDeNAから提出された誓約書を受理(4)パ・リーグのオーナー懇談会を27日に開催。セ・リーグは3月上旬に予定。