日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)が不参加を表明している来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への出場問題で、日本野球機構(NPB)の国際関係委員長を務める日本ハムの島田利正球団代表らが13日(日本時間14日未明)、ニューヨークで米大リーグ機構(MLB)などで構成される大会主催者と交渉したが、主催者側は参加条件の見直しはしないことを明らかにした。

 MLBアジアのジム・スモール副社長は「これまで通り、条件変更するつもりはない。あとはNPBと選手会の問題なので、それを解決して日本が参加してもらうことを望む」と明言した。NPB側は、選手会が求める日本代表のスポンサー権などの帰属を含めた参加条件の見直しなどを申し入れたが、話し合いは平行線に終わった模様で、島田代表は「厳しいことに変わりはない。細かい内容については言えない」と話した。(ニューヨーク=四竈衛)