<日本ハム1-3西武>◇29日◇札幌ドーム

 日本ハム田中賢介内野手(31)が一塁付近であおむけに倒れた。1点リードの7回守備。無死二塁から中島のセーフティーバントで、一塁ベースカバーに入った際、中島と交錯し、左前腕部を痛めた。田中が倒れている間に二塁走者が同点のホームを踏んだ。直後、中村に2ランを浴びて勝ち越され、今季3度目の4連敗を喫した。

 札幌市内の病院で検査を受けた田中は「左橈(とう)骨頭骨折および左尺側側副靱帯(じんたい)断裂」と診断され、今季中の復帰は絶望となった。今日30日に専門医の診断を受ける予定だが、手術を受ける可能性が高い。25日楽天戦では、糸井が左脇腹の筋挫傷で全治2~3週間と診断されたばかり。主軸の相次ぐ離脱に、栗山監督は「今いるメンバーがベストと思って全員で戦うしかない」と話したが、状況は苦しい。

 ゲーム差なしで迎えた西武との首位攻防戦で2連敗を喫し、2ゲーム差をつけられた。同監督は「大事な試合で、2試合とも先制しながら勝ちきれない。ひたすら悔しいです」。残り30試合となって、歯車が狂ってきた。