<DeNA2-13中日>◇9月30日◇横浜

 DeNAの最下位脱出は、今年も果たせなかった。5回2死から悪夢のような11失点。この日は、中継ぎ陣に疲労の色が濃く、3人の投手でまかないたいチーム事情があった。そのためか、先発した王溢正の交代に踏み切れず、致命的な失点となってしまった。

 中畑監督就任1年目。チームの雰囲気は明るく変化したものの、順位を変えるまでには至らなかった。高田GMは「戦力が十分でないのははっきりしている。思い切ってできることをしないと」と、戦力強化に取り組む考えをあらためて示した。5年連続最下位に中畑清監督(58)は悔しさをのみ込みながら言った。「今、最下位決定とかノープロブレムですよ。覚悟の上。来季、やり返してやるんだという強い気持ちを持ってやっている。残りの試合も、必ず糧となる8試合にしたい」。DeNAの来季への戦いは、すでに始まっている。

 ▼DeNAは横浜時代の08年から5年連続最下位が決定。最下位が5年以上続いたのは54~59年大洋の6年、58~62年近鉄の5年に次いで50年ぶり3度目。08年からの勝率は.338→.354→.336→.353で、今季は現在3割6分6厘。残り8試合を8勝か7勝1分けしなければ今季も勝率4割には届かない。5年連続勝率4割未満ならば57~61年近鉄のワーストに並ぶ。