元西武清原和博氏(45=日刊スポーツ評論家)が、元巨人桑田真澄氏(44)と1994年(平6)の日本シリーズ以来となる真剣勝負を果たした。TBSなどJNN系列で31日午後6時から全国放送される「大みそかスポーツ祭り!

 KYOKUGEN2012

 史上最大の限界バトル」の中で実現した。

 収録が行われた西武ドームの気温は1度。それでも桑田氏は、最速129キロの直球と、宝刀のカーブを投げ込んだ。「僕はピッチャーです。やるからには打たせるわけにはいきません。もちろん三振を狙います!

 ドラフトや僕たちにはいろいろなことがありました。でも僕の中では今でもキヨが最高のバッターなのです」と真っ向勝負を楽しんだ。

 清原氏はこの日に備え、毎日500スイングの日課をこなした。最大で130キロあった体重も110キロまで絞った。細部にもこだわった。現役時代と同じように、試合直前には亜希夫人特製のおもちをペロリ。バットも巨人時代の黒ではなく西武時代に使っていた白木を新たに用意した。

 2週間前に左手小指を脱臼骨折した清原氏は、気迫で打席に立った。左手首を剥離骨折しながら本塁打を放った阪神金本知憲モデルのリストバンドを着けて、ゲンを担いだ。「息子の前でホームランを打つことが夢だった。挑戦に応えてくれた桑田の気持ちには感謝している。体が壊れてもいいという気持ちで臨んだ」。2人とも胸を躍らせながら、この日の勝負に挑んでいた。