日本野球機構(NPB)の加藤良三コミッショナーが26日、都内で取材に応じ、侍ジャパンの監督人事について白紙を強調した。今秋の強化試合や、2年後の「プレミア12(仮称)」は若手中心で臨む可能性もあり「秋から先(日本代表が)どういう試合を行うかに応じて誰が監督になるのかを考えるべき」と、具体的な日程が決まってから検討する方針を示した。

 WBCで3連覇を逃した山本監督は今大会限りで退任する見込みだが、加藤コミッショナーは「優勝するに越したことはないが、ベスト4まで行ったのは山本監督のおかげ。感謝している。(歴代の)3監督にはいろいろ助言をいただきたい」と、今後はソフトバンク王会長、巨人原監督のようなアドバイザー的な役割を期待した。

 また、今大会もWBC公式球の対応に苦慮した投手が多かった。そのために導入したはずのNPB統一球の効果を疑問視する声も出ている。加藤コミッショナーは「検証は必要だと思います。ただ、アマの国際大会やキューバでも日本の統一球が使われている。統一球が国際的に浸透していけばいいと思う」と話した。