24日に筋萎縮性側索硬化症のため77歳で死去した元ヤクルト監督の土橋正幸氏の通夜が28日、東京都港区の「梅窓院」で営まれた。

 東映時代の後輩で土橋氏を兄のように慕う張本勲氏(73)ら約300人が弔問に訪れた。告別式は今日29日、同所で午前10時から行われる。

 張本氏は「思い出がありすぎて、どれを話せばいいか分からない」と声を詰まらせながら、全盛期の土橋氏の印象を語った。「球が速かったし、真横に曲がるスライダーを投げるのはこの人だけだった。今の時代なら20勝から25勝はしたのでは」。プライベートの人柄も魅力的だったといい「さっぱりとした江戸っ子。五分刈りにアロハシャツを着て銀座を歩く姿は格好よく、ものすごくもてた。こんな男になりたいと思った」と振り返った。

 ◆主な参列者

 青島健太、荒川博、伊勢孝夫、江夏豊、尾花高夫、金石昭人、酒井圭一、佐々木信也、佐野嘉幸、白井一幸、高橋善正、橋本清、初芝清、広沢克実、堀内恒夫、松井優典、水島新司、八重樫幸雄、八名信夫、若松勉(敬称略)