超人パワーを吸収だ!

 ソフトバンク柳田悠岐外野手(25)が、今オフにオリックス糸井嘉男外野手(32)と初の合同自主トレを行うことが分かった。宮崎秋季キャンプの20日、「僕からお願いしますと電話しました。いろんな話を聞いて吸収したい。走攻守、すべてにおいてすごく勉強になると思う」と弟子入りすることを明かした。

 3拍子そろった球界の超人は目指すタイプであり、かねて目標にする。昨シーズン中に秋山幸二監督(51)の計らいもあり初対面。バットをもらって練習で使用したこともある。ともに時間を過ごせば、学ぶことも多いはずだ。小川ヘッドコーチは「投手と野手(の自主トレ)ならどうかと思うが、野手同士なら参考になる部分もあるだろう」と話す。

 今季は右肩痛で離脱もあったが、104試合と出場数を大幅に伸ばした。規定打席不足ながら打率2割9分5厘、11本塁打、41打点はいずれも自己最高。8月末から4番も10試合務めた。チームは新4番候補としてカニザレスを獲得し、オリックス退団が決まった李大浩も獲得に動いている。それでも柳田は「4番を打ちたい」とライバルを蹴散らす覚悟。“糸井道場”をその足がかりにする。

 場所は静岡・浜松で、年明けから約2週間を予定。「糸井さんはパーフェクトマン。僕もパーフェクトマンになってきます」と誓った背番号44。王会長から「将来の日本代表の4番候補」と期待される和製大砲は、さらなるスケールアップを図る。【大池和幸】