昨季、プロ野球新記録のシーズン６０本塁打を放ったヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手（２９）が１３日（日本時間１４日）、妻に対する監禁と暴行の疑いで、米捜査当局に逮捕されていたことが分かった。

　バレンティンを発泡酒「澄みきり」のＣＭキャラクターに起用しているキリンは１４日、この日の逮捕報道を受け、ＣＭ放送を打ち切った。放送期間が今月１７日までだったこともあり、同ＣＭの枠は別商品に差し替えて対応。ホームページ上で掲載していた映像も削除された。

　ヤクルトの外国人選手のＣＭ出演は、８７年に入団し人気を集めたホーナー以来２６年ぶりだった。内容は、バレンティンが屋台で客から「今度は７０本！」とお願いされると、「デキルカナ～」と言いながら「澄みきり」の缶を開け、武将姿の豊川悦司からバックスクリーンに本塁打をたたき込むもの。昨年１１月２２日から放送されていた。

　キリンの広報担当は、「事実関係を確認していますが、出演期間の（終了が近かった）こともあり放映を見合わせました。現状、これ以上の対応はない予定です」と話した。