<DeNA2-11広島>◇18日◇横浜

 DeNA三浦大輔投手(40)の2軍降格が決定した。首位広島に5本塁打を浴びるなど、6回10安打6失点で2敗目を喫した。6回、石原に左翼席中段まで運ばれると、ぼうぜんとし、しばらく動くことができなかった。「甘かった。プロはベテランだろうが結果が出なければ2軍に行く。しょうがない」と悔しさをかみしめ、結果を受け止めた。

 打たれた球はすべてが失投だった。初回の丸に対して、真ん中やや高めにスライダーが入ってしまった。5本中4本がソロだったため、6失点にとどまったが、2ケタ失点の可能性も十分にあった。川村投手コーチは「5本打たれるとかばいきれないところはある。(三浦)大輔らしからぬ精度の低さだった。あれだけ打たれては…」と首をかしげた。

 22年連続勝利投手と、コーチ兼任として初勝利を目指しての登板だったが、まさかのワースト5被本塁打の不名誉な記録をつくってしまった。前回先発した11日のヤクルト戦でも5回で5失点。2試合連続のKOに首脳陣も動かざるを得なかった。代わりに加賀が昇格する。5連敗中で借金は9のチームは、先発ローテーションの大幅変更プランも浮上した。

 三浦の2軍降格は11年5月5日以来となる。「(調整などは)じっくり考える。1日も早く戻ってくること」と話したが、期限付きでの降格ではない。40歳にしてまた一からの再出発となった。【細江純平】

 ▼三浦が丸、菊池、堂林、エルドレッド、石原に本塁打を浴びた。1試合5被本塁打は10年8月26日吉見(中日)以来で、DeNAでは95年10月1日中日戦の米、03年7月20日巨人戦の吉見に並ぶ球団ワースト記録。米は種田に2本、吉見はペタジーニに2本打たれており、1試合で5人に打たれたのは球団史上初。また、40代の投手が1試合5被本塁打も初めてだ。