DeNA中畑清監督(60)が21日、新守護神に新人の三上朋也投手(25)を起用するプランを明かした。今日22日の巨人戦(宮崎)へ向けて空路移動前の羽田空港で「新人だから、怖いもの知らずの三上に抑えをかけてみようと思う」とルーキーにストッパーを託す考えを口にした。

 ここまでの試合はソーサが守護神を務めてきたが、20日の広島戦で左もも裏を負傷し登録抹消となった。代役候補に山口らもいるが、8試合で12イニング無失点と中継ぎ陣で最も安定感のある三上を抜てきした。「最初は2、3点差あるところで投げさせる。1点差の時は長田。三上が結果を残していけば1点差の場面でも使う」。いきなり新人に任せるのは負担が大きいことも考慮して起用する。

 中畑監督が新人をストッパーに起用するのは初めてのこと。三上は「人生で1度も抑えをやったことがないのでどうなるか分からないけど、任されたところで投げて、チームの勝ちに貢献できればそれでいい」と淡々と話した。

 中継ぎ陣3投手の入れ替えも行った。58イニング37失点の中継ぎ陣の立て直しを図る。中畑監督は「状態の良い投手を使う」。新人を大抜てきし、まずは最下位脱出する。【細江純平】

 ◆新人の抑え投手

 昨年は石山(ヤクルト)が終盤、バーネットと山本哲の後を継いで10セーブを記録。セ・リーグの新人最多セーブは90年与田(中日)の31。次いで03年永川(広島)の25。パ・リーグ最多は04年三瀬(ダイエー)の28。2位は11年牧田(西武)の22。DeNAでは佐々木がマリナーズ移籍した00年、木塚が18セーブを挙げた。DeNA新人で2桁セーブは木塚だけ。