鶴の舞や!

 阪神鶴直人投手(27)が「千手観音投法」を視野に入れていることが分かった。最近5試合で6失点と継続して結果が出ず、何かを変えようと必死だった。甲子園での指名練習中にエース能見にアドバイスをもらい、身ぶり手ぶりで説明を受けた。1試合の中で数球、投げる腕の位置を変えるプランを温めていた。

 「どういう感覚、きっかけで腕を下げていたかとか、いろいろアドバイスをもらいました。ずっと極端なサイドじゃなくても、交ぜてもいいわけなので。ただ単にいいボールじゃなくて、結果としてゼロで帰ってこないといけない」

 能見もかつてサイドスローを織り交ぜて投球していた。打者のタイミングを外し、幻惑するには効果的だ。山口投手コーチは「1試合で1球投げるにしても、その位置を探さないといかんわな」と説明。上から横から、鶴が華麗に舞って、飛躍のきっかけにする。