オリックス三ツ俣大樹内野手(22)と中日岩崎恭平内野手(28)の交換トレードが29日、両球団から発表された。

 中日は内野陣の若返りのため、今季はじめから三ツ俣の獲得を打診していたが、オリックスは若手有望株の放出に消極的で態度を保留していた。

 だが、96年以来の優勝を狙う中で、23日にはレギュラー二塁手の平野恵が左ふくらはぎの張りで出場選手登録を抹消された。順調に回復しているが、1軍復帰にはまだ時間を要するため、緊急補強に動いた。瀬戸山球団本部長は「平野恵が少しよくないということと、復帰しても(岩崎は平野恵の)バックアップができる。代走や守備固めだけでなく、打撃も期待したい」と説明。両球団の思惑が合致し、期限ぎりぎりでトレードが成立した。

 両選手は今日30日、それぞれ新天地となる球団で入団会見を行う。

 ◆三ツ俣大樹(みつまた・たいき)1992年(平4)5月11日、東京生まれ。修徳から10年のドラフト2位でオリックス入団。12年8月1軍初出場。昨季は21試合出場も、今季は2試合出場にとどまっていた。177センチ、80キロ、右投げ右打ち。今季推定年俸は800万円。

 ◆岩崎恭平(いわさき・きょうへい)1986年(昭61)4月4日、神奈川県出身。東海大相模高から東海大を経て、08年ドラフト3位で中日に入団。通算成績は78試合で打率2割5厘、1本塁打、2打点、8盗塁。今季は18試合に出場して28打数3安打、打率1割7厘。178センチ、73キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸は900万円。