<阪神0-4ヤクルト>◇29日◇甲子園

 代役4番の阪神新井貴浩内野手(37)は3三振で無安打に終わった。相性の良かったヤクルト八木に、手玉に取られた。

 2回先頭で外角低めギリギリにコントロールされた直球を見逃し三振。4回には内角高めへの直球を強振したが、勢いなく上がった打球は二塁手のグラブに収まった。6回2死一塁ではファウル3本で粘るも、内角低めへのフォークにバットが空を切った。「ストレートがよかった。コントロールがよかったよ」。昨季の対戦は13打数8安打で2本塁打。好相性のはずだったが打ち込めず、相手をたたえるしかなかった。

 欠場したゴメスに代わって4番に座った。12年7月8日巨人戦(東京ドーム)以来の「4番三塁」での出場だった。9回の1死一塁も2番手バーネットからハーフスイングの三振。「明日は切り替えて」の問いに「そうだね」と力強く答えた。チーム打点王の4番を欠いた今、新井貴が快音を響かせるしかない。