<BCリーグ:石川10-6群馬>◇14日◇石川県立

 木田らしく、明るく去った。日米で活躍した、BCリーグ石川木田優夫GM兼投手(46)が、群馬4回戦で引退試合を行った。4点リードの9回に登板。最速136キロの直球で押し、3者連続空振り三振に切った。

 2631人が見守ったセレモニーに涙はなく、笑いを取った。「もう1度、満員のスタンドで投げる目標は昨日達成できた。9割9分、明石家さんまを見に来ただけでしたけど。原さん、エドガー・マルティネス、古田監督、いろいろな引退試合に出たけど、そばには家族がいました。僕はいまだに1人ですけど」。背番号12は球団初の永久欠番に決定。今後の進路は未定だが、野球界に携わっていくことを希望した。