戦力外通告の第1次期間が1日に始まり、各球団は来季構想から外れた選手に戦力外を通知した。現役続行を希望する選手に平等に再契約の機会が与えられるよう、期間は12球団の取り決めで定められている。今回(第1次)は全球団のレギュラーシーズン終了翌日まで。第2次はクライマックスシリーズ全日程終了翌日から日本シリーズ終了翌日まで。戦力外選手との交渉、契約は、11月に予定されている合同トライアウト終了後から可能となる。

 巨人越智大祐投手(31)が戦力外通告を受けた。08年から3年連続で50試合以上に登板。セットアッパーの地位を確立した。12年の6月に、国指定の難病である「黄色靱帯(じんたい)骨化症」を発症し、手術を受けた。今季は2軍戦で30試合に登板したが、来季の戦力構想から外れた。今後については「ゆっくり考えます」と話すにとどめた。現役続行の意思もあるが、オファーが無ければ引退も視野に入れているとみられる。球団は功労者である越智に対し、ポストを提示している。

 日本ハムが退団を発表した多田野数人投手(34)は、現役続行を希望。来季の戦力構想から外れ、球団と話し合って退団という形を取ったもようだ。球団を通じ「今後も野球選手としての道を歩み続けていきたいと思います」とコメント。7年目の今季は5試合の登板にとどまっていた。