魔球でメジャー斬り!

 「2014

 SUZUKI

 日米野球」の日本代表にソフトバンク武田翔太投手(21)が追加招集された。左脇腹痛のため出場を辞退したヤクルト小川の代替選手として選出。6日からヤフオクドームで全体練習を開始したばかり武田は驚きながらも「うれしいですね。相手は最強軍団なんで、力を試しながらですね」と胸を高鳴らせた。

 10日の壮行試合で日本ハムとの連合軍として侍相手に投げる予定だった。6日間のオフ開けでも心も体もやる気十分。日本シリーズ第2戦で阪神打線を驚かせた縦に大きく曲がる魔球を思い切って投げ込む。「打たれても(抑えても)どっちでも経験になる」とマッチアップを待ち望んだ。

 少年時代は、日本のプロ野球よりもメジャーに注目していた。今年は五十嵐に弟子入りし米国ロスで自主トレも行った。加藤投手コーチは「(好投して)アメリカに行きたいとか言わないか、それだけが心配。(日本シリーズの)疲れはないですよ」と冗談を交えながらも、武田に期待した。

 武田は「新球も余裕があれば試したい」と新たな変化球の存在も明かした。21歳の怪物が、さらなる成長のきっかけの舞台を手にした。【石橋隆雄】