<2014SUZUKI日米野球:日本代表4-0MLB>◇第3戦◇15日◇東京ドーム

 侍救援陣は重圧をはねのけ、無安打リレーを完成させた。2番手西勇輝投手(24=オリックス)は6回から登板。先頭デューダに四球を与えて完全は消え、7回は先頭カノにも死球を与えたが、2イニングを4奪三振の無失点で切り抜けた。「(四球を出すと)ファンの方のため息が聞こえたので、ほんと苦しかったです」と苦笑い。それでも同い年で仲良しの則本の好投を受けつぎ「何とかつなげられるように投げました」とピンチを耐えた。

 8回は2四球を出しながらしのいだ牧田和久投手(30=西武)が「ブルペンでは吐きそうでした。ストライクが入らずどうなるかと思った」と本音をこぼした。後ろに行くほどハードルは高くなるが、最後は西野勇士投手(23=ロッテ)が3人斬りで偉業を達成。「今までで一番緊張した。(ブルペンでは)次に行くのはすごいプレッシャーだなと話していた。西と牧田さんが打ち勝ったので、僕も続くしかないと思った」と、笑顔で胸をなで下ろした。

 ▼日本は則本、西、牧田、西野の4投手でノーヒットノーランを達成。日米野球で日本チームは全米と対戦した00年第6戦に高橋尚、五十嵐、下柳、森の4投手で1安打完封勝ちを記録しているが、ノーヒットノーランは初めて。MLBチームのノーヒットノーランは戦後2度あり、71年オリオールズが巨人と対戦した第7戦、90年全米が全日本と対戦した第8戦で記録。71年はドブソンが完投、90年はフィンリー、ジョンソンのリレーだった。