ヤクルトからFA権を行使した相川亮二捕手(38)の巨人移籍が、今週末の21日にも正式決定することが19日、分かった。

 交渉解禁日の13日に行われた1回目の交渉を終え、「原沢球団代表から『レギュラーを空けて待っているわけではない。キャッチャー横一線で勝負してほしい』という言葉をもらった。(望んでいる)言葉がもらえたし、考えが一致したのも確か。自分の中ですごいプラス材料だった」と話していた。裸一貫で正捕手争いをしたいという気持ちが非常に強く、条件面などで話し合いが必要な部分もない。双方の思いがピタリと合致し「巨人相川」が誕生する。

 背番号は「23」が有力とみられる。潔く単年契約で勝負する相川に対し、球団側はふさわしい番号を用意しようと配慮。検討を重ねた。20番台は、各球団の看板捕手が背負うケースが多い。新天地に乗り込む来季39歳のベテランに、期待を込めて準備した可能性が高い。

 「23」は今季開幕当初、空き番だった。その後、4月に入団したセペダが着用した。キューバ移籍第1号のセペダは、潜在能力に加えて人間性に対する評価も非常に高く、来季も巨人でプレーすることが濃厚。来日1年目は日本野球への対応に苦労した面もあり、心機一転の願いを込め、数字の変更を検討している。扇の要を争う小林の背番号は「22」。1番違いのガチンコ勝負が始まる。