ロッテからFA宣言した成瀬善久投手(29)がヤクルト入りを決断したことが22日、分かった。近い関係者に「ヤクルトにお世話になることに決めました」と明かしたもの。QVCマリンで行われたファン感謝デーのイベントに参加後、携帯電話からヤクルト関係者に入団の意思を伝えた。連休明けの25日に正式契約を結ぶ。

 ファン感謝デーではブーイングを受けることも覚悟していた。しかし、待っていたのはファンからの温かい声援や拍手。選手会長としてあいさつした際には感情が高ぶり、言葉に詰まりながら「選手は若い。これから強くなると思うので、皆さんの叱咤(しった)激励をお願いします」とチームの将来を託した。

 ロッテのユニホームはこの日が最後。名残を惜しむファンに向けて「別に引退するわけではないですから。自分がどこに行っても野球をやっている姿を見せられたらいい」とメッセージを送った。ロッテで果たせなかったリーグ優勝の目標は、ヤクルトの一員となってつかみにいく。