26日、都内で表彰式「NPB

 AWARDS

 2014」が行われた。

 プロ野球創設80周年を記念し「NPB80周年ベストナイン」が発表された。球界の礎を築いたOBに敬意を表し、過去69回のベストナインから各ポジション最多受賞者を選出。長嶋茂雄氏(78=巨人終身名誉監督)、王貞治氏(74=ソフトバンク会長)をはじめ、吉田義男氏(81=日刊スポーツ評論家)、張本勲氏(74)らが表彰された。

 歴代最高の三塁手に選ばれた長嶋氏は「光栄に思います。はい」と、張りのある声で喜びを口にした。最も思い出に残るシーンには59年の天覧試合を挙げ「いろいろありますけれども、やっぱり陛下が野球を初めて見た試合。いまだになんとも言えない気持ちが強いです。(サヨナラ本塁打は)狙っていませんけど、たまたま、いっただけ」と照れくさそうに笑った。長嶋氏の隣で、王氏は「(プロ野球は)昭和9年、用具も満足になかった時代に始まり、先輩たちが礎を築いてくれた。先人たちに感謝したい」と、歴史の重みをかみしめた。

 壇上に並んだ7人のレジェンドの顔ぶれを見渡し、張本氏は「このメンバーで1回野球をやりたかった。それでアメリカをやっつけたかった」と胸を張った。さらに「(現役選手には)もう少し成績を上げてもらいたい。打者なら50本塁打に打率3割7~8分。投手は15勝以上」と“喝”を入れることも忘れなかった。【広瀬雷太】