<首都大学野球:日体大3-0筑波大>◇最終週2日目◇22日◇平塚

 勝ち点4で首位の日体大が、エース辻孟彦投手(4年=京都外大西)の今季5度目の完封で1勝1敗。13季ぶりの優勝に王手をかけた。

 今季登板12試合目の日体大・辻が、新記録達成とともに優勝へ王手をかけた。9回、筑波大の最後の打者をチェンジアップで空振り三振に取り、小さくガッツポーズ。「今が一番楽しいですよね。最終週に優勝がかかってるなんて」と笑い、5安打無四球7奪三振の完封を喜んだ。

 シーズン9勝は、史上4人目の最多勝利タイ記録。同5完封は、リーグ新記録だ。丁寧に低めに集め、打たせて取るから球数が少ない。この日も9回に最速の142キロをマークするなど、連投しても2、3回戦で調子を上げる。視察した中日石井スカウトは「菅野が(楽天)マー君なら辻は岩隈。力投派じゃないけどどっちもエース」と高評価。

 辻は「今日は70点か80点。明日勝てば100点です」と最後の一戦を楽しみにしている。3連投なら今季3度目。シーズン10勝のさらなる新記録と13季ぶりの優勝のためなら、どんなにきつくても頑張れる。