<東都大学野球:青学大2-1日大>◇第5週初日◇4日◇神宮

 青学大が日大を振り切って先勝した。救援した斎藤英輔投手(2年=青森山田)は最速151キロをマークして打者11人から5奪三振。3回2/3をパーフェクト投球して、篠塚宜政遊撃手(4年=桐蔭学園)の1号2ランで挙げた2得点を守った。

 青学大の2年生右腕・斎藤が、力で日大をねじふせた。最速は自己記録に1キロと迫る151キロをマーク。打者11人に対し1人の走者も許さなかった。8回1死からはすべて速球で4者連続三振を奪った。「先輩同士の投げ合いになったんで負けられないと思いました」。斎藤は、両先発を力投の要因に挙げた。

 「青森山田デー」といえた。先発した青学大・石井と日大・吉田一はともに青森山田出身で、斎藤の2年先輩。さらにスタンドからは今夏の大会を最後に同校監督を勇退した3人の恩師である渋谷良弥氏(64=現総監督)が見守っていた。斎藤は「試合前にあいさつしました」。

 1点差の6回1死二、三塁。大ピンチでの出番にもぶざまな投球はできない。高校3年の夏、腰痛から登板することができなかった斎藤が、成長ぶりを見せつけた。「腰はもう大丈夫です。後ろ(抑え役)で投げるんで、1点もやらないようにしたい」。2年生はさらなる飛躍を誓った。