<東京6大学野球:明大14-0東大>◇第5週最終日◇7日◇神宮

 明大がリーグ史上初めて、初回に2ケタ得点を挙げた。2番高山俊外野手(1年=日大三)の2ランで先制すると、2本塁打、5二塁打を含む9安打に3四死球を絡め、先頭打者から9者連続得点。打者15人の猛攻で東大から大量12点を挙げた。

 明大は小雨の降る中、火が付いた打線は止まらなかった。高山の先制2ランから、中嶋の2試合連続となる2ランまで1イニング12得点。最多13点には届かなかったが、1回の2ケタ得点はリーグ史上初。起爆剤となる大学初本塁打を放った高山は「オープン戦でも紅白戦でも本塁打はなくて。うまく拾えた」と喜んだ。善波達也監督(50)も「あの辺から勢いがついた」と目を細めた。勝ち点3とし、2位に浮上。強力打線で2季ぶりのVへ突き進む。

 ◆明大のリーグ記録

 1イニング12点は、1928年(昭3)春の早大(東大2回戦の7回)、2004年(平16)春の立大(東大3回戦の3回)の13点に次ぐ大量得点。1イニング2ケタ得点は東大を含め11度目となるが、明大は初。また、過去の2ケタ得点は2~8回に記録されたが、1回は初となる。1イニング5二塁打は、1984年(昭59)秋の明大(立大2回戦)と並ぶタイ記録。1イニング9安打は、過去3度(早大、東大、立大)ある10安打に次ぐ安打数。