<全日本大学選手権:神奈川大2-1愛知学院大>◇14日◇準決勝◇神宮

 神奈川大(神奈川)は山原泰士内野手(3年=PL学園)のソロなどで愛知学院大(愛知)を破り、初の決勝進出を果たした。今日15日の決勝は01年以来の優勝を目指す東海大と初Vを目指す神奈川大との「神奈川対決」となった。

 過去7度はね返されたベスト4の壁を、ついに乗り越えた。

 リーグ戦打率1割の山原が今大会5割とけん引した。2回に中前打、4回にはソロ本塁打。貴重な2点目のアーチに「インコースの直球。手応えは良かったです」と汗をぬぐった。初戦(西日本工大)で放った左翼への本塁打は“ビデオ判定”の声も上がるきわどい1発だっただけに文句なしの2本目に笑顔がはじけた。

 4試合で2本塁打含む6安打。リーグ戦は11試合でわずか3安打だっただけに上昇度は計り知れない。「右足に体重を乗せて下半身で打つことを意識しています。リーグ戦では迷惑をかけたので結果を出したい」と意気込む。試合後、目を潤ませた古川祐一監督(46)にとっては、兄貴と慕う東海大・横井監督との決勝戦となった。「ここまで来たら普段通り。リーグ戦でやってきたやり方でぶつかりたい」と真っ向勝負で決戦に挑む。