<都市対抗野球:西濃運輸6-1JX-ENEOS>◇28日◇準決勝◇東京ドーム

 準決勝2試合は、

 西濃運輸(大垣市)と富士重工(太田市)が勝利した。西濃運輸は、トヨタ自動車から補強選手として合流した佐竹功年(かつとし)投手(30=早大)が5安打1失点で完投。3連覇のかかったJX-ENEOS(横浜市)に勝利した。富士重工は4番の林稔幸外野手(34=立正大)の2ランなど14安打の猛攻で、NTT東日本(東京都)を9-3で下した。ともに初優勝をかけ、今日29日の決勝戦へ挑む。

 西濃運輸は、王者を倒し20年ぶりの決勝進出を決めた。トヨタ自動車からの補強選手である佐竹が、カットボール、カーブ、チェンジアップ、フォークと4種類の変化球を駆使し強力打線を「技」で封じた。「このままエネオスさんに突っ走られるわけにはいかない。勝った瞬間は誇らしかったです」と破顔一笑。林教雄監督(64)は「佐竹には頭が下がる。次も思い切りやるだけ」と決戦へ挑む。