野手として異例の背番号「1」を背負い頂点を狙う。昨秋の東京6大学リーグで2季ぶり37度目の優勝を果たした明大のドラフト1位候補で、3年時でリーグ史上初の通算100安打を放った高山俊外野手(3年=日大三)が7日、東京・府中市内の自校グラウンドで始動。「日本一、そして首位打者を取れるよう、背番号は1をつけさせてもらいたいと思います」と、頂点を狙う意思表示をした。

 昨秋の背番号1は、同じくドラフト1位候補で最速151キロ左腕の上原健太投手(3年=広陵)がつけていた。善波達也監督(52)も「自分が指導した限りで野手の背番号1は多分初めてです」と、当初は驚きを隠せなかった。「でも、それぐらい強い気持ちがあるということ。いくか!」と最終的にゴーサインを出し、首位打者&明大OBのDeNA高田繁GM(69)が持つリーグ記録の127安打更新を後押しした。

 1番を“奪われた”上原には、オリックス1位の山崎福也投手(22)がつけていたエースナンバーの「11」が進呈される。昨秋、最優秀防御率を獲得した左腕は「(年間で)最低でも10勝以上は絶対にしたい」と、最多勝を狙う。投打のドラフト1位候補に、阪神、ソフトバンクなど6球団のスカウトが集まった。【和田美保】