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ガトームソン発毛剤で球界初の薬物処分

- これは水です! 処分を受けた10日、練習中に水分の補給するソフトバンクのガトームソン(撮影・岡潤一)
日本球界で初めてドーピング違反が摘発された。ソフトバンクのリック・ガトームソン投手(30)が、7月13日のロッテ戦(千葉マリン)後に受けた検査で禁止薬物に指定されているフィナステリドが検出された。原因は同投手が常用している飲む発毛剤で、8月10日から20日間の出場停止処分を受けた。また同投手はキャンプ時に球団トレーナーに常用を届けていたこともあり、適切な対応を怠ったソフトバンク球団にも750万円の制裁金が科せられた。日本球界では昨年からドーピング検査が導入されたが、昨年は啓蒙(けいもう)期間として罰則を設けていなかった。
ガトームソン投手から検出されたフィナステリドは、利尿効果があり、何かの薬物を摂ったときに、この痕跡を体内から消すことから禁止されている。つまり筋肉増強剤を消す作用があるため、禁止物質とされている。長谷川コミッショナー事務局長によれば、同投手から「フィナステリド以外の禁止物質は検出されなかった」と言うが、純粋に発毛剤として使用したか否か、検査からは判断できない。
飲む発毛剤に含まれていることは認知されており、長谷川局長は「キャンプ時に各球団に飲む発毛剤はダメ、頭に振り掛けたり塗るものは構いませんと注意していた」。同投手はキャンプ時に球団トレーナーにフィナステリドの服用を申告したが、球団はコミッショナー事務局に問い合わせるなどの対応を怠ったという。そのため同投手に対する20日間の出場停止処分と同時に、球団に750万円の制裁金も科した。
日本球界は昨年からドーピング検査を導入した。選手の健康を守るといった国際スポーツ界の流れであり、五輪競技への復活を目指すためにも避けて通れない道だった。昨年は初めてとあり処分を伴わない啓蒙期間とした。コミッショナー事務局員が医師を伴って各球団を回り、スライドなどを使って検査について説明。禁止薬物を記した文書だけではなく、分かりやすいように「飲んでもいい薬」のリストを作成するなどして対応してきた。長谷川局長は「昨年は107検体、今年は現状84検体。陽性は今回が初めてです」と説明した。
検査方法や禁止薬物などは世界反ドーピング機関(WADA)にのっとっているが、処分はNPBが独自に下した。長谷川局長は「本来はWADAのルールにのっとり1回目は2年の出場停止、2度目は永久資格停止だが、我々はこの機構に所属しているわけではない。NPB内の処分に従って、今回は大幅に軽減した」と説明した。今後の対応については「何度も注意を喚起してきたが、さらに注意をし、口に入れるものは厳重に管理をしてもらうように、全球団に通知する」と、再発防止に強い姿勢を見せていた。
[2007年8月11日9時42分 紙面から]
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