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ロッテ成瀬がナイター9連勝

ロッテ対西武 今季12勝を挙げたロッテ成瀬(撮影・水谷安孝)
ロッテ対西武 今季12勝を挙げたロッテ成瀬(撮影・水谷安孝)

<西武2-3ロッテ>◇28日◇グッドウィル

 ロッテ成瀬善久投手(21)のナイトフィーバーが止まらない。西武打線を6回1/3、6安打2失点に抑え、ナイターゲーム破竹の9連勝で夜の強さを見せつけた。今季の西武戦は6戦負けなしの5勝目、通算12勝(1敗)で防御率(1・75)、勝率(9割2分3厘)の2冠の座を守った。12勝到達時の1敗以下はロッテでは50年の荒巻淳(毎日)以来57年ぶり2人目になる。成瀬の好投で、チームは首位日本ハムに2・5ゲーム差に迫った。

 決して本調子ではなかった。制球が自慢の成瀬だが、この日は珍しくばらついた。初回先頭片岡の打球を左手のひらに当てた。「いつになく制球に苦しんだ」と女房役の里崎も心配したが、天性の能力で大けがを防いだ。「ぶつかって、むしろ手が温まった」。痛さを忘れて勝つ投球に集中した。

 140キロを超す直球を投げるわけではない。球種も直球とスライダー、チェンジアップの3種類だけ。それでも、137キロの球速で打者を詰まらせた。コースはズレても高低で間違いを犯さなかった。低めに集め緩急で揺さぶった。連打を許したのは降板した7回だけ。要所を締めて最少失点に抑え込んだ。

 試合前、西武ベンチの選手からはこんな声が漏れてきた。「フォームはゆったりでもリリースの瞬間が速い」「テークバックが小さく突然ボールが来る感覚」。防御率、勝率トップ。入団4年目でリーグを代表する投手に成長した理由は明確だ。夜の成瀬は9連勝。「昨日も5、6時間の睡眠でグッスリは寝ていません。少し眠いぐらいが体も締まる」。ロッテでは、12勝到達時に1敗以下を記録したのは50年の荒巻以来2人目。荒巻は同年、最多勝と防御率のタイトルを獲得。歴史にも残る勝ちっぷりで成瀬も勢いに乗る。

 クライマックスシリーズ出場権の足場を着実に固め、首位日本ハムには2・5ゲーム差に迫った。意識するタイトルについては堂々と「防御率です」と明言した。「チームを1位通過させるために残り試合で点をやらない投球、負けない投球をファンに見せたい」。投手部門の2冠を守った成瀬の言葉には自信がみなぎっていた。【山内崇章】

[2007年8月29日9時14分 紙面から]

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