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桧山9回代打V弾、虎首位巨人に0・5差

巨人対阪神 9回表阪神無死、上原(左)から代打勝ち越し本塁打を放った桧山(撮影・鈴木豊)
巨人対阪神 9回表阪神無死、上原(左)から代打勝ち越し本塁打を放った桧山(撮影・鈴木豊)

<巨人8-9阪神>◇7日◇東京ドーム

 トラが首位巨人に0・5ゲーム差に迫った。阪神は巨人との首位攻防戦第1ラウンドで、7本塁打を浴びながらも逆転勝ちし、今季初の8連勝を飾った。8-8の9回、代打桧山進次郎外野手(38)が巨人守護神上原から右翼席へ勝ち越し3号ソロを放った。9月に伝統のGT戦が首位決戦となるのは1985年以来で、初戦からシーソーゲームの激闘でヒートアップ。阪神が8日の第2戦に勝てば4月3日以来の首位に立つ。

 相手に7発を浴びながら踏ん張った。そして1発逆転で勝った。ついにトラが首位巨人のしっぽに襲いかかった。めまぐるしく主導権が移り変わる死闘に、代打桧山がひと振りでケリをつけた。

 8-8の9回。相手守護神上原の登板に、桧山は岡田監督から背中を押された。ストレート3球でカウント2-1と簡単に追い込まれた。だが、あっさり凡退できなかった。低めに沈む決め球フォークにバットを伸ばした。最後は右手1本で振り抜いた。フラフラと上がった打球が右翼フェンスを越えるのを見て、笑顔でベースを1周した。

 桧山「競った試合だったので、くらいつけば何とかなるだろうと思った。抜けてくれと思ったけど入ってくれた。甲子園では入っていなかったかな。最後の右手に気持ちが乗り移って打てた」。

 ソロ6発に2ラン1発。怒とうの7本塁打で8得点を挙げた巨人に対し、これでもかと単打のピストル打線で対抗した。8回までアーチどころか長打の1本も出ず、12安打すべてがシングルヒット。地上戦で巨人が東京ドームで得意とする空中戦と互角に渡り合った。

 最後の最後にやっと出た長打で試合を決めた。13本目の安打がベテラン桧山の3号決勝ソロだった。7点差を逆転するきっかけとなった8月21日ヤクルト戦での満塁弾以来、今季2本目通算12本目の代打アーチで通算1501試合目の出場を飾った。1500試合を果たした5日、甲子園での横浜戦。代打で内野フライに倒れながら、記念の花束をもらった。勝利を喜びつつ、バツの悪さを抱えて帰った自宅。玄関のドアにはカギが掛かっていた。

 首をひねってノブをカチャカチャ回した桧山が目にしたのは、ノブに掛かった1枚のプレート。「パパ、1500試合出場おめでとう」。長男周成君と二男宗秀君が一生懸命手作りしたお祝いボードだった。家族に勇気をもらい、連勝の勢いに乗って東京入りした。

 ついに首位まで0・5ゲーム差。クライマックス進出マジックは「17」だ。6月29日には最大で12ゲーム差あったが、8日の第2戦に勝てば4月3日以来となる首位に躍り出る。岡田監督は「単打ばかりでホームランが出てないなと思っていた。7発打たれて勝つなんて、そら珍しいやろ。普通は負けやろ。コツコツやるんは、ウチの野球やけどな」と興奮を隠しきれなかった。トラ党待望の首位の座へ、あと1勝だ。【町田達彦】

[2007年9月8日9時14分 紙面から]

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