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西武渡辺新監督こだわり背番「99」

球団旗と同じようにに大きく口を開け会見する西武渡辺新監督(撮影・鈴木豊)
球団旗と同じようにに大きく口を開け会見する西武渡辺新監督(撮影・鈴木豊)

 西武は11日、来季の新監督に渡辺久信2軍監督(42)が就任することを発表した。契約金5000万円、年俸5000万円(いずれも推定)の2年契約。背番号は自身の希望により監督としては異例の「99」となった。東京・港区のホテル「ザ・プリンス パークタワー東京」で就任会見に臨んだ渡辺新監督は「個性派集団」「ファンに近いチーム」などの指針を掲げ、今季低迷した西武の再生に全力を注ぐことを誓った。

 史上最大の背番号とともに渡辺監督が誕生した。新監督は背番号99の理由を思い入れたっぷりに語った。「野球において100点満点は不可能なので、その1つ下、99点を目指していこうという気持ち。現役時代にナベキューという愛称で親しんでいただいたし、9という数字にこだわって無理言ってつけさせていただきました」。自らの愛称を引っ掛けるユーモア。パーフェクトでなくベストを求める理解の大きさ。親しみやすいキャラクターが背番号に詰まっていた。

 9日に小林球団社長から要請を受けて快諾した。11日に2年契約で正式契約を結び、午前には埼玉・所沢の西武鉄道本社を訪ねて後藤高志オーナーから「大変期待している」と激励を受けた。「責任重大で身の引き締まる思い。ライオンズから野球人生が始まったし、恩返しをしなければという気持ちがわいてきた」。フラッシュを浴び、意欲にあふれた目が輝いた。

 チーム像には「個性派集団をつくりたい」という目標を掲げた。「若い選手、個性的な選手も多い。そういうチームはファンにも愛される」。現役時代の西武は清原、工藤、秋山、伊東ら個性派の固まり。個性をぶつけ合い、切磋琢磨(せっさたくま)する中で常勝軍団をつくり上げた歴史が監督としての原点となる。

 小林球団社長は監督決定の理由を「明るいチームにしたいので明るい性格の渡辺監督はうってつけ」と話し、投手強化、若手育成への期待も掲げた。今季は裏金問題でグループ全体がイメージを落とし、チームは26年ぶりのBクラスという史上最悪のシーズン。再建を託される新監督は「失敗を恐れずアグレッシブに攻めていきたい。25年のAクラスは素晴らしい伝統だが、選手には後ろを振り返らず前だけ、上だけを見てやってほしい」と挑戦者の姿勢を前面に出した。どん底からはい上がり、新しい黄金時代を創造すべく、42歳の青年監督が第1歩を踏み出した。【大塚仁】

[2007年10月12日9時16分 紙面から]

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