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広島黒田FA行使でメジャー移籍傾く

秋季練習がスタートし、ランニングをする黒田
秋季練習がスタートし、ランニングをする黒田

 広島黒田博樹投手(32)がフリーエージェント(FA)権行使でメジャー移籍に傾いていることが15日、分かった。優勝争いのできる環境に身を置くことを求め、今週中に球団サイドに伝える構えだ。

 「最近、日本や向こうのプレーオフを見る機会が多いけどチーム一丸で重圧のかかった中で野球をしたいと思います。ビールかけを見ていると本当にうらやましいし、気持ちが動いてしまう。年齢的にも先が見えてくるし…」。その舞台として、メジャー移籍を視野に入れている。

 FA権取得の昨オフは権利を行使せず、4年契約で残留した。だが希望すればいつでもメジャー挑戦できる条項が付記された。「生涯広島」の思いはあったが、現実には優勝争いからかけ離れ、8月に父一博さん(享年82)を亡くしたことなども心境に変化を与えたようだ。「この1年間、いろいろ考えていた。広島でプレーオフに出たいと思って残留し、一生懸命やってきたが、ふがいない結果になった。もちろん、カープで優勝するのが一番という気持ちは変わらないですが…」。

 21日に渡米し、昨年右ひじの手術を受けたロサンゼルスの病院を訪れる。時間が許せば、メジャーのリーグ優勝決定戦または25日開幕のワールドシリーズを観戦する考えだ。「見れば考え方が変わるかも知れない。雰囲気を見ないと分からないこともある。ああいうところに立ちたい気持ちもある」。メジャーのほぼ全球団が調査済みで「どのチームでもローテーションに入れる」と評価される。FA宣言すれば10球団以上が手を挙げると予想されている。

 球団との次回交渉は今週中。現時点ではメジャー行きの意志が強いことを素直に伝える。「今年で方向性を決めたい」。残留を選べばFA権は封印し、生涯広島。いよいよ腹を決める。【柏原誠】

[2007年10月16日10時0分 紙面から]

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