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黒田が今オフにFA行使メジャー挑戦へ

球団との会談のため球場入りする黒田
球団との会談のため球場入りする黒田

 広島のエース黒田博樹投手(32)が18日、今オフにFA宣言する意思を球団側に伝えた。国内移籍の選択肢はなく、現時点ではメジャー移籍に気持ちが動いている。球団側は引き続き強く慰留する方針だが、最終的には黒田の意思を尊重することになる。メジャー5球団前後が獲得への強い興味を示しており、広島から初の日本人メジャーリーガー誕生が現実的になってきた。

 この日、広島市内の球団事務所で約1時間、鈴木球団本部長と会談した黒田は、明確に自分の意思を伝えた。「FA宣言する方向で考えています。違う野球をしてみたい気持ちもあるし、広島に残って戦いたい気持ちもある」。エース流出の危機に同部長の表情は変わった。「鈴木さんの反応を見て本当にこれでいいのかと思ったけど…。昨年からお騒がせしてしまっている。来年も同じようになるより、まず今年(FA権を)行使して、しっかり今後の野球人生の方向性を決めようと思った。考えていたことを伝えられて少しホッとしている」と話した。

 FA取得の昨オフは権利を行使せず、4年契約で残留した。ただ、希望すればいつでもメジャー挑戦が許可される条項が含まれた。変革期の広島への期待感やチーム愛を確認しての残留だったが、今年も上位争いに加われず気持ちが「外」に向き始めた。

 メジャー事情に詳しくない黒田に現在、希望球団はない。「どれだけのチームが興味を持ってくれるのか」と苦笑いしたが、現時点で興味を示すのは10球団ほど。うちマリナーズ、レッドソックス、カブス、ヤンキース、メッツなど5球団前後が獲得に本腰を入れるとみられる。「確実にローテーションに入れる」との評価が根強く、年俸は最低でも今季の3億円以上が用意されそうだ。

 「メジャーは甘くない。誰でも行けるところではない。だから逆に行ってみたい」。広島初の日本人メジャーリーガーが誕生する可能性が高くなった。【柏原誠】

[2007年10月19日9時46分 紙面から]

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