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吉川被安打3も6四死球で降板/日本S

6回裏、吉川の降板時にベンチで険しい表情を見せるダルビッシュ(撮影・野上伸悟)
6回裏、吉川の降板時にベンチで険しい表情を見せるダルビッシュ(撮影・野上伸悟)

<日本シリーズ:中日4-2日本ハム>◇第4戦◇10月31日◇ナゴヤドーム

 連覇を狙う日本ハムが追いつめられた。高卒ルーキーでは1992年のヤクルト石井一以来となる史上5人目の先発となった吉川光夫投手(19)だが、6回途中まで3安打ながらも6四死球3失点で降板。5回にはサイン違いによる暴投で勝ち越しを許すホロ苦登板となった。がけっぷちの第5戦はエースのダルビッシュ有(21)を投入し、本拠地で戦う第6戦まで持ち込む。

 奇襲失敗の借りはエース・ダルビッシュで返す。勝てば本拠地へ、負ければ2連覇の夢が絶たれる。「札幌? そこまでは行きたいですね」。この日の試合前にそう話した大黒柱に、本拠地帰還が託されることになった。

 ギャンブルは実らなかった。負ければ王手をかけられる重要な一戦で新人左腕吉川を先発に立てた。6回途中まで3失点と奮闘したが、悔やまれる1球だった。5回1死満塁。ウッズへの2球目スライダーが内角低めに大きく外れ、バックネット付近まで転がった。「どっちのミス? はっきりしていないです」(吉川)。結局、この暴投が痛恨の決勝点。高卒ルーキーでは史上初となる日本シリーズ初先発初勝利は、ならなかった。

 この第4戦が勝利なら、第5戦はグリン先発の予定もあったが、エースをがけっぷちで投入せざるをえなくなった。中4日での登板は2勝したクライマックスシリーズ(CS)と同じ。昨年の日本シリーズ第5戦から、ポストシーズンは本拠地で4連勝中だが、敵地初勝利で5連勝を目指す。日本シリーズに限れば3連勝がかかり、同シリーズ登板機会3連勝は97、01年をまたいだヤクルト石井一以来。シリーズタイの13奪三振と圧倒した第1戦後は「早く決まればいい」と話す一方で「(胴上げは)札幌のファンの前が一番」とも口にした。だから夢をつなぐために、今日マウンドに上がる。この日はキャッチボールなどで調整。試合中、一足先に宿舎へ戻り体調を整えることに徹した。

 行動を共にすることが多い弟分の吉川から、兄貴分ダルビッシュに託された。ヒルマン監督は「ここから盛り返すのは容易ではないが不可能ではない。最後の最後まで選手を信じたい」と力を込めた。この苦境を乗り切るカンフル剤は、球場を静まり返らせるほどのエースの熱投しかない。【村上秀明】

[2007年11月1日9時37分 紙面から]

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